昨年は、日本でも生物多様性が話題となりましたよね。
もう10年ぐらい前から生物多様性と農民の権利を主張し、バイオテクノロジーの巨大企業であるモンサント社に立ち向かい続けていた、カナダの農民パーシー・シュマイザーさんをご存知でしょうか。
彼のおかげで、遺伝子組み換えに汚染された農家は、賠償を求めることができるようになりました。
驚くことにこれは世界規模で適用だそうです。
詳しくはコチラ。
モンサント社といえば、有機農法、オーガニック、エコロジー系の本などで必ずやり玉に挙げられる企業のひとつ。
何故なら、世界中の遺伝子組み換え種の9割をモンサント社がシェアしているから。
世界の9割ってもの凄くないですか?
しかも事の発端が、シュマイザーさんの隣の畑から、風で遺伝子組み換えの花粉が混入したことから始まったといいます。
でも私だったら、隣の畑で遺伝子組み換えの種をまかれている時点で、混入する恐れがあることを察してしまいますが、最初は隣の畑事情さえも知らなかったのでしょうか。
だって有機農法や自然農法の農家さんは、隣の畑で農薬や化学肥料を使われるのは、かなり気になりますよね。
何はともあれ、これは世界中の農家さんが励まされるニュースですね。
幸せって?
数ヶ月前に雑誌「クーリエ・ジャポン」で“フランス人はなぜ幸せなのか?”という特集をしていましたが、ヨーロッパの先進国の中でも、フランスは年間の自殺者が多いというデータがあります(もちろん日本はもっと多いのですが。。。)。
で、その多くが、観光地方にも上がらないようなフランスの地方農村だというのです(日本は都会のほうが多そう。。。)。
フランスでは大学を出た若者たちでさえ失業率は高く(グランゼコール卒の超エリート以外)、未来に希望を描けない人が増え、国の保障制度や移民受け入れ態勢にも、もうかなりの陰りがあります。
どの国も評価できる面はあるけれど、実際はいろいろと問題を抱えているものですよね。
未来に希望を描けないから、頑張らない人が増えているのは深刻な社会現象だと思いますが、日本の若者間でもそんな風潮を感じてしまいます。
でもその前に、そもそも仕事の意味がわかっていない人も多い。
どんな仕事でも、本質的に求められる職責があって、それを支える職業倫理があると思うのですが、そういった事を言われなくても察して行動できる社会人は本当にゴク少数ですね。
そもそも移民にはオープンだと思われているフランスですが、去年、フランスの大統領サルコジさんは、ルーマニア人を強制送還し、イタリアの首相ベルルスコーニさんもそれに続けと、同じようにイタリアでルーマニア人を強制送還していました。
ちなみにベルルスコーニさんは大手テレビ局と出版社(Einaudi社など)を持っているので、ベルルスコーニさんを犯罪者呼ばわりしたサラマーゴの新作『El Cuaderno』は、Einaudi社から出版できず、それが逆に話題になったようです。
ルーマニア人の話に戻りますが、おかげで各国とも窃盗などの犯罪が激減したそうですが、もっとハイレベルで悪いことをしている人は、どの国も対象外のようですね。
子どもの未来
窃盗といえば、日本でも“小学生が遊ぶお金欲しさにひったくり”なんてニュースが去年から何度かありましたが、これってどう考えても大人の責任だと思いませんか?
昔だったら、小学生が遊ぶお金欲しさに窃盗なんてありえなかったような気がします。
だって本来、子どもたちは想像力が豊かなので、大人と違って遊ぶことにお金はかからないのですから。
子どもは遊びの天才なんて云いますけど、そんな素晴らしい子どもたちの創造力や感性を奪っているのは、あきらかに現代社会だと思うのです。
遊ぶのにお金がかかる(ゲーム・おもちゃ・買い食いなどでしょうか?)という意識を子どもたちに植え付けてしまった、大人や社会の責任は多大だな~と感じた、なんとももどかしいニュースでした。
なので、夫がくだらないおもちゃを子どもたちに与えたら、私は今後も大いに怒ることでしょう。
ヨガの基本、禁戒(ヤマ:Yama)、勧戒(ニヤマ:Niyama)といったことは、本来親が子どもたちに教えるべきことなのでは?と感じている今日この頃です。
ヤマとは?
アヒムサ(非暴力):他を傷つけず無駄な殺生をしない
サティア(正直):偽らず嘘をつかない
アスティア(不盗) :盗まない、他人のものを欲しがらない
ブランマチャリア(禁欲) :自然の理にかなった生活をする
アパリグラハ(不貪) :欲を慎む
ニヤマとは?
シャウチャー(清潔):心身の清浄を保つ
サントーチャ(知足) :満足を知る
タパス(苦行) :あらゆる環境で心を乱さない
スワディヤーヤ(読誦):心を高める書物を読む
イシュワラプラニダーナ(信仰)神聖な真理の導きに従う
↓ 詳しくはコチラ!
7-Eleven to offer vegan food options...
日本のセブンイレブンでも、今後は遺伝子組み換えフリーの商品だけをラインナップしていくということがニュースになったばかり。
それなのに今、日本では遺伝子組み換えの種がどんどん認証されようとしています!
遺伝子組み換えされた野菜に除草剤をまいても枯れることはありません。
そんな野菜をみなさん食べたいと思いますか?
ほとんどの人たちが反対しているにもかかわらず、政策は進められようとしています。
Veggy11号、科学者・環境活動家のヴァンダナ・シヴァ(Vandana Shiva)さんのインタビューにて、種の大手企業について触れられているので、是非読んでみてください。
私は彼女の著書である『生物多様性の危機』や『食糧テロリズム / 英題:Stolen Harvest : The Hijacking of the Global Food Supply)』など色々と読みましたが、どれも事実であるがゆえに胸が痛くなります。
11号のインタビューは、ドイツのジャーナリストのギィドさんにお願いしたのですが、次に彼女が日本に来日した時には、是非お会いしたいな~と思っています。
話は戻りますが、アメリカではジャンクフードがまかり通っているという学校給食ですが、先日、オバマ大統領がヘルシー給食学校法案に調印したそうです。
↓ こちら、ホワイトハウスのHPでチェックしてみてくださいね!
President Obama Signs Healthy, Hunger-Free Kids Act…..
良くも悪くも日本はアメリカの影響を強く受けていますから、こういったことが良い影響力になるといいですよね!
もっとも、日本では何故かこういったことが報道されませんが。。。
そうそう、先日、青山に用事があったので、ロースィーツが食べられる45Davに行ってきました♪
こちらは野菜のランチセット。
セットのご飯は、やっぱり酵素玄米をチョイス!
泥武士の系列店なので、どれも野菜の歯ごたえがしっかりあってワイルド!
食後のローチーズケーキにはローチョコレートソースが添えられていました。
写真を撮り忘れましたが、とってもおいしかったです☆
24日は、来年の1月23日にベジィ・キッチン・サロンで開催する、『バレンタイン特別企画・ロー・チョコレート教室』の打ち合わせで、松田すみれさんが来社しました。
そしてクリスマス・プレゼントでカカオマジックのローチョコをいただきました(喜)。
私は時々自分でローチョコレートを作るのですが、レシピを見て作っても、イマイチこの味で本当に良いのかな~。。。と思うことが良くあります。
なので、ローチョコの教室は是非やってもらいたかった企画なのです。
当日は松田さんと私のローフード・トークもさせていただく予定です。
詳しい詳細はまたすぐにアップしますね!
そんな打ち合わせが終わって、真っ先に家に帰り、スポンジを焼いて、水切りしておいた豆腐でホイップクリームを作り、久々にマクロビ・ショートケーキを作ってみました!
じゃ~ん!
1時間弱でササッと作ったので、デコレーションも適当ですが。。。
まあ、どんなにキレイに作っても、まだ2~3歳の子どもはグッチャグチャにして食べるので。。。いいかな~と。。。
それにしても良質な植物性のケーキは、いっぱい食べても胃がもたれないので良いですよね!
甘いのに肌荒れもしないし、子どもにも安心して食べさせられます!!
昔はもっと凝ったマクロビ・ケーキを作っていたけど、時間がないのもあって、今はかなりスタンダードなケーキに戻っています。
でもやはり、子どもたちにはできる限り手づくりのモノを食べさせたいな~と思います。
そういえば、夫が良く買って読んでいる「週間スパ」の12/21号の表紙に『「植物性油は体にいい」......はウソだった。』という見出しがあったので、普段なら家に置いていても一切見ないのですが、そのページの内容を確認したくて恐る恐る(笑)チラ見してみました。
すると、なにやらトランス脂肪酸の事が。。。
ようするに、植物性でもマーガリンはトランス脂肪酸が含まれているので、バターの方が良いという感じの内容。
それは正直、私も同感です。
もし、普通のマーガリン(有機などではない)と良質なオーガニック・バター(オーガニック・ギーも含め)のどちらかを選ばなければいけないとすれば、オーガニック・バターを選びます。
ただ、最近はトランス脂肪酸が一切含まれていないとか、ほぼ含まれていない良質な有機マーガリンなども発売されているので、どうしても植物性が良いとか、マーガリンが好きという人はそういう選択もありますよね。
「週間スパ」さんも、そこまで書いておいて欲しかった。
1~20年前ならまだしも、今どき、全てのマーガリンは「絶対にダメ!」ではないですので。
でも、もちろん良いことも書いていましたよ!
白米より玄米をとるべし、みたいなことなど。
こういうのをもっと大きく書いてほしいですよね。
ちなみに普段、わが家の冷蔵庫にはマーガリンもバターはありませんが、オーガニックのギ―は常備しています。
アーユルヴェーダでは、ギーは食べるだけではなく、ちょっとしたお手当法にも使うことができますし、これは本当に年に数回ですが、家でインド風カレーをつくったり、チャパティ、全粒ナンなどを焼いたりもするもので。
最近はアーユルヴェーダも取り入れているので、時にはラクト・ベジもいいかな~という感じです。
ただやはり、良質な乳製品に限りますけれど。
少し前、Veggy草食男子ブログでお馴染みの営業部 I が教えてくれたフランシス・ムア・ラッペ(Frances Moore Lappé)の著書が気になって、早速何冊か読んでみました。
近年、食糧不足の問題などが国際会議でも取り沙汰されていますが、果たして本当に食料は不足しているのでしょうか?そんな私の漠然とした疑問を紐解いてくれたのが、フランシス・ムア・ラッペとジョセフ・コリンズの著書『世界飢餓の構造-いま世界に食糧が不足しているか(1988年)』でした。
フランシス・ムア・ラッペは世界的に知られる飢餓と食糧問題に関する専門家ですが、そんな彼の代表作が『小さな惑星の緑の食卓(1971年)』。「食べものを富めるものが浪費してしまうという富の格差が、飢餓の根本的な原因であり政治的な問題である」と、世の中では常にタブー視される内容を告発したこの本はミリオンセラーとなり、日本はもちろん各国で翻訳されたそうです。
それでも2009年の現在、貧困や飢餓は未だ無くなっていません。それは何故でしょう???
きっと今、意識の高い人々がこういった世の中の矛盾に対して、自分なりに真剣に考えて、できる事から取り組んでいく必要があるんだな~と私は考えています。
フランシス・ムア・ラッペなど数々の専門家は、地球には全ての人口を養うだけの充分な食料や資源があると推測していますが、私は今のところ、この推測に対して疑う余地はないと考えています。
そして富める国における肥満の数と、貧しい国における飢餓の数は等しいのでは?と推測する研究者もいます。私は決して肥満の人を差別しているわけではありません。私もチョコレート(ただしフェアトレード!)や甘いものが大好きですし、時には食べ過ぎることもあります。でもそんな時にフッと思い出すのが、オードリー・ヘップバーンの「貧困や飢餓で苦しむ人々の事を考えたら、食事を沢山取る事ができない」といった感じの言葉なのです。
きっと世の中の真に美しい人たちは、常に自分を律したり戒めたりしているんだろうな~と感じずにはいられません。
先進国は物質面では豊かですが、もしかしたら、精神面では飢餓に苦しむ人々が多く存在しているのかもしれません。
では、精神面の飢饉を回避し、ストレス社会に巻き込まれないためにはどうするか?
いつものくだりですが、やはり、できる限り日常で菜食を心がけることが先決だと思うのです。
I'm a Mom of Three, Loving Plant-based foods & yoga, President & Founder, Kirasienne Pubulishing Inc.